F-5E's   Page
↑ グレー・スキームと呼ばれ、グレー一色で塗られたタイプで、明るいグレーから暗いグレーまで数種類が存在した。イラストの74-01537は、極めて明るいグレー1色で塗られた珍しいタイプで、機首の赤いモデックスが目立つ。

Page-3

57th FWWでは、Modex05番(74-01505)から19番(74-01519)までの連続したシリアルの機体を所有していたが、この内 6番、7番、11番以外の12機は、すべてゴースト・スキームと呼ばれるマーキングを施していた。この迷彩パターンは、上空での戦闘で最も視認しにくい塗装と言われ、対戦相手の戦闘機にとっては見つけにくい いやな相手だったはずである。
↑ ゴースト・スキームから派生形で、ニュー・ゴーストと言われた濃淡グレー2色の迷彩、濃淡が逆に塗装されたものをニューゴースト・ネガティブと呼ぶ。両者の迷彩を合わせれば20数機に施されたネリスでは数を誇ったマーキングだが、数年で別の迷彩に塗り替えられるため、同時期にエプロンに並んでいたわけではない。

このページでは、ネリス空軍機ででスタートしてアグレッサー機の迷彩の基本パターンとなった幾つもの塗装例からグレー系統の例を集めてご紹介したい。一般的にT-38A時代の迷彩パターンを踏襲した基本5種のマーキングの中で、最も機数が多く、その後の派生形も多かったのがゴースト・スキームと呼ばれたグレー系迷彩である。曇り空や晴れ間にも溶け込む濃淡の2種グレーと薄いブルーの3色迷彩でネリス空軍基地で確認できたものでも20機近く存在した。またグレー系統のマーキングは、後にニューゴースト、ニューゴースト・ネガティブ。そしてグレースキーム、3グレイ・スキームなど多彩な派生形を生み航空ファンを魅了した。但し 1980年撮影の私の写真ではゴースト・スキームしか得られなかった為、ページ末にイラストで派生形を並べてみたい。

↑ この機首番36のF-5E(74-01536)から41番機(74-01541)までの6機も、全てゴースト・スキームで配備されたが、どの機体も後に3-4回の塗装変更をして姿を変えている。因みにこの機首番36号機はゴーストからシルバーへ、そしてグレー・スキームへと2回のお色直しをしている。
↓ 1980年 ユタ州ヒル空軍基地において カナダ空軍、アメリカ海軍も参加した大きな演習「Red・Max・Alfa」に飛来していたF-5E。バックにはカナダの黒いフリーダムファイターCF-5が並んでいる。
↑ 3種類のグレー色で塗られたタイプで、上と同じくグレー・スキームまたは、スリーグレー・スキームと呼ばれていたタイプ。このタイプの迷彩塗り分けパターンは、あまり固定化されていなかったようだ。
ネリス空軍基地の外を走る国道から撮影した57h FWWのF-5E。ファントムに比べ相当小柄な機体であることがお分かりになると思うが、ファントムのような大型の機体が多い米空軍では、小型のMigを前方に捕らえた時の距離感が取れず撃ちもらすケースが多かったらしいので、F-5Eは対戦相手としても手頃な大きさである。 後ろには474th TFWのF-4Dがいる。1980年3月の撮影だが、この年の11月には474th TFWは、最初の2機のF-16A.が配備され、翌年末にはネリスからはF-4Dの姿が消えた。
NEXT
click here
HOME